No.13 アレンジメント🔞

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No.13「アレンジメント」🔞 登場人物名 ・受け 笑斗(えみと)…一般人。 ・攻め 翼(つばさ)……花生み。 「お前、よく食うよな。もしかして花生み?」 「んぁ、そうだよ。」 友人達と食事に行き自分が頼んだ大量の食事をかきこんでいると、突然そう聞かれた。 「ふーん。じゃあ笑斗は花食みなんだ。」 「あ、それは違うぜ。アイツは一般人。だからほら、栄養剤必須なんだよ。」 常備している栄養剤を、鞄から出して見せる。 軽く振って友人達に見せ、また鞄の中にしまった。 「あー、そっか。大変じゃない?」 「いや?そうでもないよ。だって、今までとそう変わらん訳だし。お前らも、花食みと恋人になる前はずっと栄養剤だっただろ?」 「まぁ、確かにな。」 笑斗と恋人になる前は、ずっと栄養剤で生活していた。だから、何も変わるものはない。 「それより、アイツが気に病んでるっぽいんだよなぁ。」 「あー…確かにアイツ、気に病みそうだな。自分が花食みじゃないから、お前に迷惑かけてるって。」 「そうなんだよ。」 俺が花生みだから、対である花食みじゃなくて申し訳ない、と思っているらしい。 そんな事気にするなと何度も言っているのだが、恋人は納得していないようだ。 「だから、今俺が頑張ってるんだよ。アレンジメントしようと思って。」 「……へぇ。」 アレンジメントとは、一般人が花生み、花食みの体液を摂取し続けることで、稀に体質が変化する事を差す。 滅多にない事ではあるが、俺はアレンジメントができると信じて、性行為の際に笑斗に自分の体液を与え続けていた。 俺はそのままでもいいのだが、笑斗が気に病んでしまうぐらいなら、俺の為の体に変えてしまおうと思って。 「でもあれ、そう簡単にできるもんじゃないんだろ?めっちゃ稀にしかならないって言うし。」 「長期間愛情と体液を与え続けたら、だっけ?もう5年くらい付き合ってるだろ。」 「そうだな。丁度今年で5年だわ。」 アレンジメントの事例を調べると、大体5年以降から起こることがあるらしい。 だから、ようやく彼をアレンジメントできる土俵に、俺は立ったのだ。 これからじっくり時間を掛けて、彼を俺の花食みにしていく。 「…悪い顔してるぞ、お前。」 「ほんとにな。」 「フハハッ。でも、本当にアレンジメントができたら、嬉しいだろ?」 「まぁ、な。自分の為に、体質が変わってくれるんだからな。」 自分でも、悪い顔をしている自覚はある。 だが、いつか笑斗が俺の為に花食みとなってくれるのを想像すると、笑みが止まらない。 「アイツの為にも、沢山与えなきゃな。」 「あんま無理させんなよ。」 「分かってるって。無理なくゆっくりと、だろ?」 例え笑斗が花食みにならなくとも、愛する自信はあるのだ。 10年でも20年でも、100年だって待ってやる。 「ッ、ふ…んッ、ん、ゴクッ…は、ッ…ぷは、つばさ、さッ」 あれから、5年。 いつものように二人の家のベッドで笑斗の中に俺のモノを入れ、彼の口を塞いで唾液を送り込む。 ぐちゅ、ぐちゅっと下から俺の精液で、結合部から厭らしい水音が鳴った。 「はッ…ハぅ、んッ…つばさ、ッ…つばささッ!もっと、きす、ッッ」 「フハハッ、いいぜ。いっぱいキスしようか。」 キスを強請られて、再び笑斗に顔を寄せる。 唇を押し付けると、彼の手を絡めとりベッドに押し付けている俺の手の甲から、鮮やかな黄色の花が咲いた。 「ッ、ん゛……ん?」 微かな痛みを覚え、つい唇を離してしまう。 だがそれよりも気になったのは、先程のキスと違い、笑斗の口内がとても甘く感じられたことだった。 「は、ッ…ぁ、だい、じょ…ッ」 「ん、大丈夫。」 心配そうに笑斗に見上げられ、大丈夫だと告げた。 俺の疑問を余所に、彼が俺の手の甲に咲いた花を見つめる。 「……は、きれぃ、だね。たんぽぽ…?」 「ッえ、ちょ……ッ!?」 笑斗が俺から手を離し、その花に触れる。 彼の顔の側にあった俺の手に顔を寄せ、その花に、口を付けた。 「え、みと……?」 「ッ、ぁむ、ん、んッ……ゴク、ッは……ふふ、おいしぃ、な…」 「ッッ……え、笑斗……もしかし、て……」 花食みに、なったのか。 俺の言葉が喉から出てくる前に、笑斗の手の甲から、小さな小さなタンポポが咲いた。 「っ……これは、どっちだ……?」 「ぁえ、なんで、おれにも……?」 まだ二人とも射精していないというのに、驚きで動きが止まる。 笑斗も不思議そうな顔をして、彼の手の甲に咲いた花を見つめた。 「……俺の花、食った…よな。」 「……おう。食った、な……」 「…で、俺とおんなじ所に、咲いたよな?」 「…咲いた、な。」 恐らく、花食みだろう。 花食みの体内に食べた花が一杯になったら、飽和して花生みのように体外へと溢れることがあると聞いたことはあるが…… 「…多分、翼さんの花食べたいから…花食み、だと思うけど…」 「そう、かもな。なったばっかだから、腹いっぱいになって溢れたのか。」 「ん、そぅかもしれないな。」 うっとりと、笑斗が俺の花を見つめる。 確認するかのように、俺はまた彼の唇を奪った。 「んッ!んぐ、ふッ、ふーッ…んン゛ッ、んちゅ、は、はッ……」 「は……やっぱり、甘いな。なんだろ、すごい満たされるな。」 「お、おれも……まだ、ご飯たべてないのに、腹いっぱい……」 花を咲かせてしまった事で体力が一気に持っていかれたというのに、すごく体の調子がいい。 むしろ満たされているような、活力がみなぎってくるかのような感覚すらしてくる。 「これ、アレンジメント……?」 「おう、多分そうだと思う。俺が、ずっと笑斗に愛情と体液与えてたから。」 「ん。じゃあ、翼さんのお陰で、変わったんだな。……嬉しい。」 本当に嬉しそうに微笑まれ、その顔をぐちゃぐちゃにしたくて下半身が疼く。 ジクジクと下半身に熱が集まると、笑斗が小さく悲鳴を上げた。 「ゥひ、ッ……ぁ、なんでッ……いま、いいとこだったのに……ッ」 「…悪い。けど、笑斗とのキスで唾液飲んだし、体力有り余ってるんだよな。」 「ッッ……」 笑斗の腰を掴むと、彼が期待したような目で俺を見上げる。 その瞳に興奮して、腰の動きを再開する。 「ッあ、うッッ…ふ、んん゛ッ…つばさ、さッッ!」 「…ん、なに?」 「は、ッ…は、ゥ…ッ、ぉ、わった、ら、ァッ!はなゆ、ぃッ…したい、からッッ」 「ッッ………!」 花結。正式名称ブートニエール。 花生みの体に生えた蔓薔薇を、花食みが棘で傷つくことも恐れずに薔薇を摘む行為。 俺と笑斗が、動物で言うところの番のような関係になる為の行為だ。 笑斗の言葉を理解した途端に、俺の手の甲から蔓が生え、二の腕まで伸びて真っ赤な薔薇を咲かせた。 「ッッ!ふふ、ッ…んぁ、あ゛ッ…おゎった、らって…ぃった、のにッッ!!」 ゴツン、ごつんと笑斗の腰を掴んで奥を突きながら、正直な自分の体に笑う。 早く笑斗と結びたいと、俺の体が言っているようだ。 そんな俺を見て、笑斗が下からの刺激に喘ぎながら、仕方なさそうに笑う。 「も、ッ……しかた、なッ…ぃな、ぁッ!は、ッ…んん゛、ッッあ、そこきもち、ッ…つば、つばささんッ…きもち、ぃ…ッッ!」 笑斗が俺の腕に手を伸ばし、揺さぶられながらも蔓に手を掛ける。 そして、必死に薔薇を摘もうと、蔓の棘が刺さるのも気にせずに俺の腕を片手で掴んだ。 もう片手で、生えた薔薇に触れる。 「ッん、と、れた、あ゛ッ!まッて、つばささ、ッッ!?はや、はやぃ、い゛ッッ!」 笑斗が俺の体から生えた薔薇を摘んだ瞬間、彼の腰を持ち上げて深く抉る。 グリグリと奥に自身のモノの先を押し付けると、悲鳴を上げてナカを締め付け、白濁が彼の腹に飛んだ。 ぎゅうぎゅうと俺のモノを締め付け、小さく呻いて笑斗の奥深くに欲を吐き出す。 「ッ、はーッッ、は、ぁ……ッッ」 「ッはー、」 どぷ、ドプと彼のナカに全て吐き出し、笑斗に体を寄せた。 「ハ……えみと、手…」 「ん、ッあ……このくらぃ、だいじょうぶ、ッだよ……?」 「駄目、手当しよ。まず風呂からか。」 「ん゛ッッ……」 笑斗の手に、小さな傷が沢山できてしまった。 彼の体を洗うのと同時に血も洗い流そうと、ずるりと笑斗のナカから自身のモノを抜いた。 「ほら、風呂場行くぞ。」 「ん。」 笑斗が手に持った薔薇を一口で飲み込み、俺に甘えるように手を伸ばした。 体が怠いのだろうと、彼を抱き上げる為に体を寄せる。 「ッぅわ……っ!!」 笑斗の腕が俺の首に回り、引っ張られ、ぎゅっと抱きしめられる。 彼の珍しく大胆な行動に驚いていると、柔らかいものが首筋に触れて、チクリとした痛みが走った。 「ん……キスマ?」 「そうだよ。ふへへっ、これで、翼さんは俺の。」 「ッ……お前なぁ。」 笑斗を抱き上げようとしていたが止めて、体を離す。 きょとんと不思議そうに俺を見上げる彼の手を、再び絡めとってベッドへと押し付けた。
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