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紅の話
現在、バイトを終えた芹澤さくらと俺は帰っている
紫悠は店を出るなり違う方向へ行った
俺は芹澤のことを狙っているナンパ野郎のために彼氏だとアピールをしなければならない...
紅「(はあ.......ダルつ)」
とりあえずフルーツオレ1週間分って言ったし、
その仕事はするか、、、
俺は声のトーンと声量を落とした
紅「...この声量で聞こえる?」
さくら「うん...///」
俺に合わせるように芦澤も小声だった
紅「紫悠に言われたんだけど、さっきの奴らが後つけてるかもだから...悪いけど手繋ぐから」
さくら「え!?」
紅「シー!」
さくら「あ...ごめん」
俺は芹澤の手を取った
紅「(ちっさ...そういや女と手繋いだのいつぶりだろ。こんな小さかったっけ...)」
さくら「男の子と手繋ぐの久しぶり....///」
偶然にも同じ事を思っていた
紅「俺もだわ」
芹澤とはその後も他愛ない話をしながら歩いた
まぁ主に紫悠の話だけど、、、
でも紫悠が好きな俺からしたら手を繋ぎながら聞いた話は良かった
俺の知らない紫悠が知れて勝手に笑顔になってた
紅「あ、もう着くな」
さくら「高瀬君ありがとう」
紅「いいよ、別に」
本当はここまでするつもりなかったかど、
紫悠の話は楽しかった
だからこれはナンパ野郎に見せつけるためのオマケだ....
俺は芹澤を抱きしめた
さくら「え、あの......高瀬君...」
紅「シー、そのまま...俺に任せて」
さくら「.......///」
紅「(顔赤っ...)」
芹澤を見るふりをして後ろを見るとやっぱりつけて来てた
紅「目瞑って」
さくら「え...」
紅「フリだから」
さくら「うん///」
ほんと言われた事そのままするんだな
紫悠もこれが心配なわけか...
まぁ顔は可愛いし...ありっちゃありか...
ちゅっ
さくら「!!!」
紅「唇には触れてないから...」
さくら「うん///」
すげぇ真っ赤...
なんかおもしれな...
紅「部屋番まで知られたら困るからエレベータ
一降りる時に違う階押して降りてくれる?」
さくら「うん、わかった。今日はありがとう」
紅「ん、また明日な」
振り返り見るとナンパ野郎の姿は無かった
諦めたか?
でもまだわからないな...
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