紫悠の話

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紫悠の話

週末、紅と約束したさくらの誕プレ探しに来ていた 紫悠「あれ?碧も?」 紅「なんかしんねーけど碧も来るってさ」 碧「.........」 紫悠「まぁ、いんじゃない?」 俺は碧もいてテンションが上がった 紅と碧は顔や背丈は同じだけど中身が違う 紅は話してて楽しいし軽い感じも一緒にいて楽だ 碧はクールであまり話さないけどいるだけで存在感があって...なんか惹かれる 惹かれる.......その言葉の意味のままだ 俺は碧が好きだ でも俺たちは3人で親友 思いは伝えない 伝えなきゃいつまでもつるんでられる 紅「なぁ、これは?」 紫悠「んー、なんかさくらっぽくないな」 碧を見ると碧も女物の何かを見ていた 紫悠「碧ももしかしてさくらに?」 紅「さぁ?知らね。俺が紫悠と芹澤の誕プレ買い行くっつたら行くってついてきただけだし」 それか俺のために碧も探してくれてるのか? 紅「これはー?」 紫悠「あー、ポイかも!それにしよう」 紅が選んだのは花の匂いのコロンだ ふんわりと香る花の香りはさくらのイメージにピッタリだった 紅と選んだって言ったらさくらは喜ぶだろうな 紫悠「碧一!誕プレ決まったから探さなくていいぞ」 俺の言ったことに碧は不思議そうな顔をしている さくらの誕プレー緒に探してくれてた訳じゃないのか? 碧「どっか行くなら行っていいよ。俺もう少しいるから」 紅「紫悠行こうぜ」 紫悠「あ、あぁ...」 俺と紅はファミレスに行き注文をした 紫悠「なぁ、碧ってもしかして...」 紅「かもな。芹澤のバイトも自分から迎えに行くって言い出したし」 紫悠「は!?紅が全部行ってたんじゃないのか よ!」 紅「初めて送ってった次の日さぁ、俺元々約束 あって行けなかったから碧に聞いたらバイト休みだっつーから代わりに行ってもらったんだけど。その後もバイト休みの日は碧が行くって行ってた」 紫悠「それ確実じゃん...」 紅「まぁいいんじゃね?芹澤のこと送った日帰ってくると碧テンション上がってるし」 紫悠「碧が?」 紅「全然違うよ。本人は浮かれてんの気付いてないけど俺とか親は気付いてる。母さんは彼女出来たのかとか俺に聞いてくるし」 紫悠「へぇー」 やっぱり碧は女が好きなんだよな さくら....... 紫悠「(いいな...)」 紅と碧は...似てる。 違うのは性格だけだ さくらに合うのは碧だと思う きっと碧は一途だろう 幼なじみと親友の幸せを願うなら応援しないと... 紫悠「(応援...できるかな...)」 胸が締め付けられる 痛い... その後すぐに碧がファミレスに来て合流した 碧はなんだか満足そうな顔をしていた 紅が言ってたのはこれか... 碧は意外と顔に出やすいタイプだったのか クールな碧ではなくて好きな子のプレゼントを買いウキウキした碧 紫悠「(こんな碧知りたくなかったな)」 余計に俺の胸は締め付けられたのだった
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