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~ prologue ~
僕たち 私たちには好きな人がいる…
それはきっと叶うことのない 恋だった…
1人の女の子から止まっていた歯車は全てが動き出した
これは僕たち、私たちの恋の物語
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昼休みの教室
「あ、まーた告られてるよ」
「ん?あぁ、幼なじみの子?」
「そうそう。アイツ意外とモテんだよな」
「………」
男たち3人はいつも通り昼休みにつるんでいた
最初に声をあげたのは 塚本 紫悠 (つかもと しゅう)
それに返答したのは 高瀬 紅 (たかせ こう)
無言だったのは 高瀬 碧 (たかせ あおい)
苗字からわかるように紅と碧は双子だ
そんな3人は紫悠の幼なじみの 芦澤 さくら (せりざわ さくら)の告白現場を教室の窓から見下ろしていた
さくらは相手に会釈をし、その場を離れた
紫悠「あ、フッたな。あれ」
紅 「だな」
碧 「………」
告白した男もその場から離れ窓の下には誰もいなくなった
碧「そろそろ戻るわ」
紅「ん」
紫悠「またなー」
紫悠と紅は 2-B
碧は 2-A
教室を出た碧は右を向くと
さっき告白されていた芹澤さくらの姿が目に入った
そのさくらの隣には長身の女、佐久間 藍(さくま あい)の姿もあった
さくらと藍は親友でいつも一緒にいる
そんな2人から視線を逸らし碧は自分の教室へと戻った
藍「さくら、また告白されたの??」
さくら「あー、うん。私なんかに勿体無いよね」
藍「はぁ!?さくらは世界一、いや、宇宙一可愛いんだから!!」
さくら「そんなこと言ってくれるのは藍ちゃんだけだよ」
藍「んんん〜♡そんな謙虚なところも好き♡」
さくら「私も藍ちゃん好きぃ♡」
藍「さくらぁぁ♡」
2人はくっつきながら 2-C の教室へ入っていった
これから歯車が動き出すことは今はまだ誰も知らない…
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