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今年は、受験モードに入っていった年になり、コトハと、コノハとも、受験生だった。
「頑張って、志望校へ合格しようね!」と初めて、海外電話で話をした。
あまり長く話すと、電話代が、すごいことになると聞いて、そう言う時に限って、言葉が思うように、出てこなくなる‥‥
‥それから、あっという間に、時は過ぎていった‥‥。
高校生になると、また、世界が広くなり、新しく友人もでき、中学時代の友人とも、少しずつ疎遠になっていく‥‥。
電車通学をしていたこともあってか、毎日が、楽しいキラキラした日ばかりではなかったが、コトハちゃん、コノハちゃんとは、
手紙や、クリスマスカードのやり取り、時に、プレゼントを贈りあった。勿論、互いに、念も贈った‥‥‥。
高校生になると、私は、乗馬と出会う。知っていく度に、乗馬に引き込まれていく魅力が、私には、あった。
乗馬大会や、練習を見る時間が増えていくうちに、顔見知りになった、オリンピック経験者の方に、
「乗馬始めませんか?」と、声をかけられた。
見学しているうちに、なんとなく馬に乗っている感覚を覚えたのか、初めて乗馬できた日は、もたつくことなく馬に乗れた。
自分が1番驚いた、、、そして、視界が変わったことにも驚いた‥‥。
人参嫌いで、食べることを避けていたが、お陰で、大好きになった‥‥‥。
そうやって、私も、世界が広がっていき、コトハちゃんや、コノハちゃんも、今までとは、また違う世界が広がっていった。
毎月から、数ヶ月に変わり、半年から、1年に1度のクリスマスカードのやり取りへと、少しずつ変わっていった。
何か嬉しい出来事や、悲しいことがあると、手紙のやり取りは続いていた‥‥。
コトハちゃんは、医師になるために勉学に励み、コノハちゃんは、野生動物保護ボランティアで別の国へ留学を決めて、
彼女もまた、勉学に励んでいた。
私も、自分が選んだ道へ進むために、思い悩むこともあるが、日々、邁進していた。
そうやって、成長していく中で、それぞれの、第六感も研ぎ澄まされていき、それぞれの、人生に彩りを与えていった。
勾玉をお守りに、常に、一緒で‥‥なくてはならない宝となった。
私にとって、赤色の勾玉、黄色の勾玉、そして、むらさき色の勾玉が、これから先に、
それぞれの勾玉のチカラとも云うべきか、真実の自分に気づく日がやって来ることに、私だけが、まだ、知らぬまま‥‥‥。
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