むらさきの森

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10代、20代と、それぞれの世界で、波瀾万丈な時もあり、第六感があればこそ! と、思う事もあれば、時に、第六感が強いが為に、苦しむ事もあった。 8歳の時に、むらさきの森で、出逢い、1年足らずで、私が引っ越し、むらさきの森がなくなり、コトハちゃん、コノハちゃん達も、 海外移住して、、、考えると、とてつもなく、長い年月が経ち、あの森を知らなければ、 こんなに、離れている友人関係は、続いていなかったのかもしれない、、、と、感慨深いものがあった。 それぞれに、結婚して、大人になっても、まだ、会えずにいた‥‥ ‥‥それぞれのターニングポイントが、微妙に、重なっていた人生になっていた‥‥ なぜ、会えないのか、、、このまま、おばあさんになっても、会えないのか?‥‥。 会えないのではなく、会うために、まだ、やっておかねばならない事が、あるのかもしれない‥‥と、ふと、思った‥‥。 *:.。o○︎o。.:*。o○︎o。.:*。o○︎o。.:* *:.。o○︎o。.:*。o○︎o。.:*。o○︎o。.:* *:.。o○︎o。.:*。o○︎o。.:*。o○︎o。.:* *:.。o○︎o。.:*。o○︎o。.:*。o○︎o。.:*  20歳の春、会社の新入社員歓迎会を兼ねてゴールデンウィークの前に、社員旅行へ行った。 すこぶる、調子が悪かった‥‥旅行から帰った次の日、出社するも、『病院へ行くべきだな』と、もう1人の自分の声が、 大きくなっていた。 会社近くに、大学病院の出張診療所があり、とりあえず、そこへ行った。 まずは、問診で医師と話をしていたが、『病院へ来ると、治ったような気になるのはなぜなんだろう‥‥』と、最近までの症状を伝える‥‥。 「先程、会社で検温したら38度の熱と体中の痛みと‥‥少し気持ちが悪いです、、、」 視診、触診、打診、聴診など、ひと通りの診察を終えると、、、、「今すぐ、救急車を呼びますから、大学病院へ行く手配をしますね‥‥」 医師が慌て、想像もしていなかった展開に、気持ちがついていかなかった‥‥‥。 医師の説明は続いていたが、聞いているようで、違うことばかり考えていた。 「あの〜、上司に、その旨、伝えに会社へ一旦、帰ってもいいですか?」‥‥『何を言い出すかと思ったら‥‥』 ‥‥もう1人の自分が呆れた‥‥‥。 「私が後で会社へ連絡して、伺いますから、余計なことを心配せずに、救急車が来たら乗って下さい。」 語気を強めて言われた‥‥『そんなこと言われても、、、私、、、そんなに重体なのかな』‥‥救急車に乗ってから、記憶がない‥‥‥。 初めて救急車に乗り、緊張した面持ちだったが、もうすぐ病院だと思うと、疲れからか寝てしっまたのだと思う。 ‥‥‥救急隊員の声が遠くでしていた。 目を覚ましたのは、手術室、、、の手術台の上だった。 それが、きっかけで、私の人生の歯車が狂っていった‥‥‥。
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