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子供のことは最後のハナが読む両親への手紙で伝える予定だ。
これは僕が言うべきなんだろうが、彼女にこんな大役を任せるのは……と思ったけど、彼女の希望でなのだ。
「義父さんに殴られるかも知れん……」
「そんなことしないよ。私に似ておっとりしてるから」
「いや、ハナも怒ると怖いから……」
「ああー……」
それが一番心配だ……。
やばい、ますます緊張してきた。
するとハナが僕の手を握った。
「トクさん、まずは深呼吸。
って、昔あなたが書いてくれた手紙にもそう書いてくれた。」
僕は頷いて、2人で一緒に深呼吸した。
「最高の舞台にしましょうね。」
ニコッと笑ってくれたその笑顔、その笑顔で僕は君を推そうと決意したんだ。
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