5人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
次にハナは数冊のノートを目の前に置いた。
「返事しないのもあれだなぁと思ってさ、トクさんにお返事を書いたつもりでこのノートに書いてたの」
……僕はノートを開くと、日付と共に僕の手紙の返事を書いていたのだ。
「でもどの手紙に対してかは、調べないと分からないけどね……」
なんだか嬉しい。ちゃんと手紙読んでくれていた……。
ん?
『いつも応援してくれるトクさん、大好き』
……!!!!!!
だ、い、す、き、だとっ!!!!!
「あっ、そ、そそそそそそのっ!!恥ずかしい」
と、ノートを取られてしまった。
「恥ずかしい……やっぱり見せなきゃよかった」
ハナは顔を真っ赤にしてる。……可愛い過ぎるーーー!
「あ、でも……いいやっ、読んでくださいっ……てかあげます。全部!」
と、ノートを全部渡された。
時間はかかったけど、手紙の返事が僕の手元に来た。すごく嬉しいよ。ハナ……。
なんて言えないから
「ん、うん」
しか言えない僕ってなぁ。
最初のコメントを投稿しよう!