公暁の十三人

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 西暦1219年1月27日、第三代鎌倉殿源実朝が鶴岡八幡宮で無事右大臣拝賀の儀式を終えた後、実朝の計画どおり、本院(後鳥羽院)の皇子頼仁親王が実朝の後継者として鎌倉にやって来た。  頼仁親王の生母は、実朝の御台所倫子(ともこ)の姉にあたる。実朝の兄頼家の一人娘で、実朝の姪に当たる竹姫は倫子の猶子となっていた。頼仁親王と竹姫は年も近い。  かくして、実朝夫婦の双方の甥姪同士を娶せ、実朝は頼仁親王に鎌倉殿の座を譲って大御所となり、頼仁親王と竹姫の系統が鎌倉将軍家となり、皇室、源氏、北条の血が繋げられていくこととなった。
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