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殺人
しばらくして、警察が来て、事情聴取を受けた。
我は、演技がうまいので、心が不良に粉々にされたような演技をした。
相手方の親も、不良になったことについて困っていたようで、証拠としては、有利になった。
判決は、無罪だった。
だが、その代わり毎日のようにカウンセラーが来て、自分の時間が潰されるような気がした。
そこで、殺そうと思った。
今日もまた、カウンセラーが来た。
「最近どう?」
「特に…何も」
ここでも、演技力が役に立った。
「あの、こんなことを聞くのは変かもしれませんが、一人暮らしですか?」
カウンセラーの人は、少し不思議そうな顔をして、
「一人暮らしだけど、どうかした?」
と答えた。
「いえ…なんでも」
ネットの記事で読んだのだが、こういった人は感情を伏せがちと書いてあった。なのでこういう事を言っても、不思議なことではないのだろう。
「どこか行きたいところはある?」
訪ねてきた。
これは、チャンスだ。
できれば、人通りが少なく、”死体”を隠せる場所がある所が良い。
そこで
「えぇと…大森山に行きたいです。」
確かそこには、猫之八幡神社(ねこのやわた神社)という神社があったが、昼はめったに人が通らないので、大森山にした。
大森山は、比較的家に近く、すぐ帰れるためアリバイ工作もできそうだと踏んだ我は、人気が少なくなったのを確認して、カウンセラーを刺した。
何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も
気がついたら、カウンセラーの人だったモノが近くにあった。
それで、ようやくカウンセラーの人は死んだのだということがわかった。やはり、かなり楽しい!気持ち良い!
さてと死体処理をするか。山なので、土をほって埋めるだけ。と思っていた。が、土が硬く、家からスコップを取りに行こうと思った。
だが、服に血がついていて、人目に付くところは通れない。
どうしようかと考えていたら、背後から…
「ひ、ひ、人が死んでいる!!!!!!!!!!!!!!」
という声が聞こえた。
チッ!モブのくせに生意気な!殺すか?だが、こいつは俺が近くにいることに気がついていない。逃げるなら今だ!
後ろの方で、通報してる音が聞こえた。
ここまでか……
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