ゲッ!

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ゲッ!

今宵はとても静かな夜でした。 クソ親父が帰る・・までは! 「ウッイィィ〜いま帰ったぞぉ〜ウッイ」 ゲッ帰りやがった! 俺はそそくさと自分の部屋に戻ります! 「アレ母ちゃん・・お〜い母ちゃん!」 母ちゃんは今日ばあちゃんっ()に行くって朝言ったでしょ!! クソ親父はテーブルの母ちゃんの手紙を見ている。 「ア〜今日はババァのところに泊まるってかぁ!」 「・・カレーが冷蔵庫にあるだぁ〜・・舐めているのかぁ〜母ちゃんわぁ!」 あゝヤダヤダクソ親父の酔った愚痴を聞くのわぁ! そろそろ・・俺に絡んで来るっしょ! 「オオそこにいたのかぁ〜今宵は男同士で我が家を守ろうでは無いか!」 あゝ遂に眼があっちまったぁ。 ゲッ手招きしてやがる! 「オラァ〜〜・・照れてないでこっちに来んかぁ!」 もうマジ嫌だ!!! 「お父ちゃんは本日も頑張りまひたウッイ〜」 「ほれお父ちゃんからの熱いキスを!!」 ウ〜〜臭い、顔は脂ギッシュ・・ヤメレェェ・・頬ずりはヤメレって! 「ほうかぁほうかぁ嬉しいのかぁ〜」 どこの誰が嬉しいってんだよぉ〜!! 母ちゃん・・俺はどうしたらいいんだ! 母ちゃん・・今度は俺もばあちゃんっ()に連れて行ってほしいぞ! 「そういゃ・・オマエは飯は食ったのか?」 当たり前でしょ・・母ちゃんがちゃんと飯の用意をして食ったって・・もう! 物凄く嫌な予感が・・するって! やっぱりだぁ〜・・クソ親父が俺を抱きしめて・・寝やがった! こうなるとクソ親父は酔っているから力加減が出来ないっす・・よって逃げられないのだ! ホールドされてこのまま臭い寝息を嗅ぎながら・・母ちゃん早く帰っきてぇ〜よぉ〜!
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