通ったり

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通ったり

無事に魔物は倒したけれど、その日の帰り道は覚えていなかった。 しばらくすると夢の中で顎が痛い状況だった。ここは夢の中だと気付き、起きると、どうやら私は玄関で顎を抑えて寝ていたようだ。 あとは待つだけ。 後日、分厚い封筒が家に届いた。魔法の学校からだ。これは書類がたくさん入っているんだろうと思った。この封筒を見れば触れば分かる。合格。 ここまで長かった…! 私は嬉しくなり、自分の部屋に行って胸に封筒を抱き、深呼吸をした。 そうして嬉しさを堪能し、封筒を開ける。 書類を読んでいくと、私は運良く特待生のようだった。 そして、この事は金額が違う為、他の生徒には内緒らしい。入学金免除だ。 どうして私がこんな特待生なんて取れたんだろうと思った。今度先生に聞こう。 それから私は授業に専念しようと平日昼間の仕事を少しずつ減らす。 3月になると今まですごく忙しかったのに少し暇になる。お昼過ぎまで寝ていられるし、自分の好きなことをしていられる。貯めていた自分で買った本を読み漁った。 そうして、勉強もしながら入学式の日を迎えた。
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