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赤山がどうだ、なんて顔でこっちを見ているのがわかったからあえて後ろを振り向くと中指を立ててやった。
ざまあ。
昼休みになった。
私は弁当を持って、屋上へ行く。
不良グループの溜まり場は屋上なんてあるあるネタだけど、私は薫、梅川薫が言う事なら否定はしない。
「おお、やっと来たか。」
「おっせえぞ。」
薫、和寿の二人は笑って迎えてくれた。
もう少し人数はいるんだけど、その人達は屋上に入ってこない。いや、入れないの間違いか。
不良の世界も色々ある。
お弁当の包みを広げ、2つのプラスチックの弁当を二人に渡した。
「いつもわりいな。」
「ありがとよ。」
薫は、中学の頃、暴力を受けていた私をたすけてくれた。
まあ、あるあるちゃあるあるだけど。
顔も良くて、スタイルもよくて、本当はすごく優しい薫のことを私は心からリスペクトしている。
「それにしてもよお、今日のお前、珍しく歴史答えてたじゃねえか。」
「フッ」
なぜ笑うんだ、薫。まあ薫のことは放っておく。
そう。いつもなら私は華麗にスルーしていく。
「なんかさ、答えなきゃな、って思ったんだよね。」
「俺たちにはない良心ってやつか。」
「いや、俺にはまだあるはずだ。」
「いや昨日弟投げ飛ばしてたやつに言われたかねえ。」
薫のボケに和寿が突っ込む。
薫はやっぱり天然なのかわからない。
まあどっちでもいいけど。
ご飯を食べ終わると、そのまま私達は学校を出た。
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