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出会い⑥
とりあえずドラゴンの元へと向かう事にする。木を縫うようにして走って行くとすぐにドラゴンの姿を確認した。そしてそのドラゴンの目の前には人間の姿。たぶん彼がクラウスって人なんだろう。生きていたのか。すごい。
だけどドラゴンはその男に向かって腕を振り上げている。僕はそのまま補助魔法を更にぐっと上げて加速した。そのままの勢いでドラゴンの腹部に飛び蹴りを一発。ドン! と横から飛ばされたドラゴンは地面に転がった。そのまま僕は風の魔法も使い上へと跳び上がる。そして上空からまた風の魔法で落下速度を更に上げ、足元には先端を尖らせた結界魔法を出した。ドラゴンはもの凄い勢いで落ちて来る僕と結界魔法に押しつぶされて絶命した。
「ふぅ。討伐完了だね」
ちらりと目線を動かせば呆然としている男の姿が。ぱっと見ただけでわかるほど、体中傷だらけでよく生きていたなって思う。
「大丈夫!?」
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