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最終話 未来へ⑥
クラウスにされることは全部気持ちがいいけど、さっきから僕の出番が一つもない。ただクラウスから与えられる刺激を享受し喘いでいるだけ。僕だってクラウスに気持ち良くなって欲しいのに。
「まだだ……メルヒオールを全部舐めていない」
クラウスは僕の左足を下ろすと、右足の指先を舐めだした。指を吸い、指の間に舌を這わせ、足の甲も丹念に舐め上げる。その時に僕を射抜くように見るその視線にドキリとした。火が近くで燃えているからだろうか。その瞳はより獰猛にキラリと金色に光った。
クラウスの舌は足首を通り脛とふくらはぎへ、そしてそのまま太ももへと上がっていき、また僕の揺れる中心へと戻って来る。ぱくりと咥えられじゅぶじゅぶと吸い上げると、それを口から放しお腹へと舌が動いた。
そのまま胸まで来ると、乳首をちゅうっと吸い上げ舌で転がされる。そしてそこは執拗に愛撫を施された。
「あ、あっ……きもち、いい……」
「メルヒオールはここも好きだよな」
左右の乳首を丹念に舐めまわしながら、手は僕の硬くなった中心を扱きだす。そのせいで僕はまたぴゅっと白濁を吐き出すことになった。
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