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おまけ お義父さん!僕達結婚しました!②
クラウスは子供の時に家族を亡くしているけど、獣人の国に行けばもしかしたら血の繋がった親族が。なんて思っているけど、敢えてクラウスには言わない。会えるかどうかもわからないし、会えたとしてその人が本当にクラウスの親族かわからないもんね。
「メルヒオールが行きたいなら行こう。俺に異論はない」
「ふふ、よかった。じゃあ次の行先は獣人の国だね。明日は早速旅に出る準備をしようね」
「わかった。あ、それなら明日ギルドにも寄っていいか?」
「? いいけどどうしたの?」
「ギルドマスターに手紙を出すのをすっかり忘れていて……明日ギルドで送ってもらう事にする」
「手紙……?」
話を聞けば、僕とクラウスが出会ったタバラの街のギルドマスターはクラウスの育ての親だそう。それも僕が初めにあの街のギルドでドラゴン騒ぎの話を聞いたヴィルマンさんだった。
クラウスは僕がいなくなったことで慌てて追いかけて来た。その時にヴィルマンさんには旅に出ると簡単に説明だけして飛び出して来たらしい。手紙を送ると言っておきながら、今まで一通も出していなかったと。
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