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出会い②
たまに変な人に絡まれたりもするけど旅は楽しい。いろいろな人と出会っていろいろなものを見て。その度に新しい発見があったり、嬉しいことや悲しいことを経験してきた。それは全て僕の糧となっている。
歩いていると久しぶりにドワーフの店を見つけた。後でここに寄るのもいいかもしれない。ドワーフは武器職人としての腕が高いからね。ちょっと楽しみだ。
この世界は人間やドワーフ以外の種族もいて、獣人、エルフ、魔族、小人族などが存在する。ドワーフや小人族以外はあまり人族の国に現れることはないけど、エルフの里以外は一応行き来は出来る。入国税が高かったりするけど、いつかは彼らの国へも行くつもりだ。
「ここだ」
目的の冒険者ギルドに到着する。依頼書の確認をしようと木でできた大きな扉を開けて中へと入った。だが初めて訪れた場所なのに、何か異常事態が発生したのだとわかるほどにギルド内はざわついていた。
「おいヴィルマン! どうすんだよ!?」
「とりあえず領主に連絡して私兵を出してもらうことにする。それからお前達も捜索と討伐に協力してくれ」
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