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出会い④
「そいつはクラウスといって、このギルドじゃ一番強い剣士だ。それにあいつならドラゴンを一人で倒すことは可能だ。だから向かったんだが、帰還予定から二日経っても戻って来ねぇ。今までこんなことがなかったからどうしようかってところだな」
なるほど。ドラゴンを一人で討伐できるほどの力量を持った人がいたのか。だけど予定を過ぎても戻って来ないから焦ってたってことか。
「ねぇ、そのドラゴンって何体いたの?」
「いや、一体だって話だ。だからクラウスが一人で向かったんだが……」
「なんのドラゴンかはわからないの?」
ドラゴンといっても種類は様々だ。フロストドラゴンやフレイムドラゴン、亜種だとワイバーンもいる。
「遠くから見たからはっきりとはわからない。だが姿形がドラゴンで間違いないと」
「なるほど……場所はどこ?」
「ここから北に向かった山だが……さっきからやけに質問が多いが一体なんだ?」
「北か。じゃあ僕が今から行ってそのまま討伐とクラウスって人の捜索までしてくるね」
「は? おいっ! ちょっと待て!」
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