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ついていった先には、たくさんの野良犬が集まっていた。
このボス犬、意外と強いのか?
けれど、群衆の前には、別の犬が鎮座している。黒い斑模様の大型犬だ。片眼は傷で塞がれている。…あの犬もギャルなのだろうか?
それとも『吾輩は犬で申し候。そこにひかえい』とかいうのだろうか。ちょっとわくわくする。
おっ、喋り始めた。
『皆、ついにこの日がやってきた!
いよいよ我々を虐待し、卑下し、軽んじてきたヒト科ヒト属ヒトを討ち滅ぼす
時が来た!我々の道のりは長かった…しかし全ては今この時のため!さあ行
こう同志達よ!たとえこの身滅びようとも自由は滅びず!』
アオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
アオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
アオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
アオーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
アオーーーーーーーーーーーーーーーーーン
アオーーーーーーーーーーーーーーーーン
アオーーーーーーーーーーーーーーーン
……ギャル語でも。
サムライ語でもなかった。
ただ、その言葉は。
人類滅亡の号令だった。
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