557人が本棚に入れています
本棚に追加
「とにかく、あーん」
拓弥が何も答えられないでいると、翔太はポテトを拓弥の唇に当ててきた。
拓弥はなんとか口を開き、翔太のそれを、受入れた。
その後なんとなく沈黙が続いた後、翔太がコールドドリンクのカップから音を立ててコーラの最後の一滴まで飲み干そうと試みた。そしてそれを終えてストローから小さな口の唇を離してトレーの上に戻した。そして窓の外を見つめながら、神妙な顔つきでゆっくり話し始めた。
「加島君……聞いて」
(続く)
最初のコメントを投稿しよう!