20人が本棚に入れています
本棚に追加
そんなわけで、ヘンテコリンな病気にかかった動物は次の誰かをお月さまに誘いました。
誘われて病気がうつっちゃった動物は、また次の動物を誘いました。
誘われた動物は、次から次へとヘンテコリンなお顔になりました。
森ではいつも誰かがヘンテコリンな病気にかかっていて、地獄からやってきたオバケのようなお顔で誰かを驚かせていました。
動物たちの間では、その病気は「化ける病」と呼ばれ、
「今日はシマウマさんが化けてるよ」
そんな話しが毎日の挨拶のようにささやかれていました。
秋も終わり近づいてきた頃になると、
もう森の動物たちはみーんな、「化ける病」にかかってしまいました。
最後に「化ける病」にかかってしまったのはゾウさんでした。
最初のコメントを投稿しよう!