うつしよ

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僕の名前は春日守(かすがまもる)今年念願の商社に就職出来た。 姉には、お前に商社マンなんか務まるの?とからかわれる。 姉は両親が事故で亡くなってから親代わりに僕を育ててくれた。 朝、出社前にコーヒーショップでコーヒーを飲むのが日課だ。 今日は出社途中、誰かと手が触れた。 なんかとても懐かしい、知っている人のような気がして振り向いたが、もうわからなくなっていた。 その日から、変な夢を見る平安時代の衣装を着た男にキスされる夢だ。 ぼくはBLじゃない。 でも、夢の中でその男にキスされるとドキドキしてるんだ。 ああ、変な夢見た。 きっと慣れない仕事でストレスがたまっているんだ。 コーヒーショップで厄払いだ。 今日もコーヒー飲んで元気に出社だ。 コーヒーショップに行くと、最近、僕をチラチラ見ている男がいる。 最近よく来るんだ、身なりのいい、ここには似つかわしくない男だ。 高級なスーツを着てカッコイイ、モテそうだ。 そいつが僕をチラチラ見るんだ。 僕はそっち系じゃないぞ。 こんなカッコいい男がぼくを見てるはずがない。 考え過ぎだ、きっとカウンターの女の子を見てるんだ。 あんな変な夢見るからだ。 さっさと片付けて出社しよう。 カウンターに片付けに行ったら、振り向くと後ろ にあの男がいた。
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