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占い師の予言
『好きで手を見ているわけでない。これは仕事じゃ。占いは終りにするかのぅ』
占いが終わると女性は私の頭を撫でた。
「モフモフだあ〜」
おいおい! 私の頭をそんなにワシャワシャするんじゃない。禿げたらどうしてくれる。それに爪が当たっているぞ。ネイルが長すぎじゃ。部長を切る前にまずは自分の爪を切れ。
スキンシップに付き合ってやっていると、あっという間に随分と時間が経過した。
「さあ、マロン帰るよ」
『わがままな奴よのぅ。私が散歩に付き合ってやっているのだから少しはゆっくりさせてもらいたいものじゃ』
「紅さん、またね〜」
「バイバイ。マロンもバイバ〜イ」
『お主も元気でな。悪い男に引っかからぬように気をつけるんだぞ』
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