分かっているだけで、五人

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気が付くと白い天井が目に入った。 周りを薄い生地の白いカーテンで囲まれている中、私はベッドに寝ている。 もしかして私、屋上で気を失って倒れたのかな。 「……幽霊とのコンタクトは、霊感がある人なら生きている人でも出来るのよ」 カーテンの向こうから聞こえてくる優しい声は、養護教諭の北島先生だ。 「逆に幽霊からコンタクトを取れるのは幽霊だけなのよね。でもね、呪い殺してやるって言うくらいの物凄く強い念があれば伝わることもあるみたいだけど」 「へー、そうなんですかっ。じゃあ、あたしと関わっている北島先生って……」 北島先生と一緒にいる声の主は、茉優? もしかして、茉優が保健室まで私を連れてきてくれたの? 「私ね、子供の頃から霊感があったのよ。だからね、未練を残して化けて出てくる幽霊とお話しをすることが出来たりするのよね」 「そっか。だから北島先生は幽霊のあたしとも話が出来るんだねっ」 え? 茉優、何言ってるの。 幽霊って何? どういうこと? さっきの北島先生の話だと、幽霊からコンタクトを取れるのは幽霊だけって言ってなかったっけ? 茉優からコンタクトを取れる私って、もしかして……? 了
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