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メイクをしたことで気が大きくなっていた私は無謀にも大胆な行動に出た。
学年一のイケメン平野君に話しかけようとしたのだ。
「あ、あの平野君……」
私の呼びかけも虚しく平野君は行ってしまった。
ガックリと肩を落としているところへ後ろから声が掛かる。
「もっと気持ちを込めないと、呼びかけは届かないよ」
振り向くとそこには背の小さな眼鏡の男子がこちらを見ていた。
「なんで……。それにあなたは?」
「僕は越智祐太郎。僕も君と同じような境遇だから」
またね、と言うと越智君は行ってしまった。
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