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午後の授業中は先生の目が気になって、ずっと俯いて過ごした。
放課後、メイクをしたまま廊下を歩いていると、養護教諭の北島先生が生徒と立ち話をしていた。
若くてスタイルの良い北島先生の白衣を着ている姿はとても綺麗だ。
大人の色気もあり、生徒たちからも人気がある。
「あら、倉田さん。表情が明るくなったわね」
私がメイクをしていることに気付いているはずだが、咎めることなく私の表情の変化を褒めてくれた。
化粧をすることを化けるって言うけど、メイクするだけでこんなに気分が違うんだ。
何か今までの暗い雰囲気の私から変われるような気がしてきた。
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