月の島

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月の島

【リュクス近代文集第三篇】  <作者・年代未詳>  日出(ひいづる)海に押されし(あま)(おしで)  神鳥御座(かんどりおわ)()の島は  (ひな)(さえず)る月の都  意訳――日が昇る東の海に、三日月の形をした島がある。純潔と癒やしを司る神獣セレニティの住処(すみか)でもあるその島には、加護を授かった特別な者たちがいるとか。  これは大陸の覇者リュクスの東部防衛の(かなめ)、『月島(クレセンティア)』を詠んだ詩とされている。
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