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第二話 猫と私
私はしばらくテレビをじっと見つめていた。
そして、突然昨日の事を思いだした。
(あっ!そうだ!昨日拾ったあれ…
届けないと!)
わたしは、居ても立っても居られなくて、自分の部屋に戻って、昨日拾った服やリュックを全て持って、部屋を飛び出した。
そして、部屋着のまま玄関へ向かった。
「私、ちょっと出掛けて来る!」
「えっ?お姉ちゃん⁈
そんな格好で、どこ行くの?」
私は、慌てていた。
とにかく、これを届けないといけないと
思ったからだ。
「私、警察署に行く!」
「えっ?警察?何で??」
「ごめん、説明してる場合じゃないから!
じゃあ、行って来ます。」
「えっ!待ってよ!
私も行く!」
妹は私の事が心配だったのか、
一緒について来た。
妹は、訳が分からないという顔で一緒に
走っていた。
「ねぇ、突然どうしたの?
何で、警察なんかに行くのよ!」
「警察署で話すから、とにかく今は急いで!」
私は、家の近くにある交番へと全速力で走った。妹も私の後を追って走って来た。
「お姉ちゃん…速いよ…。
待ってよ…。」
妹の声が聞こえて私はちょっとだけ、スピードを緩めた。
「ちょっと!早くして!私は急いでるんだ
から!ってか何でついて来たの?」
「だって…気になるじゃん!」
私達はとにかく急いで交番へ向かった。
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