23人が本棚に入れています
本棚に追加
/83ページ
『えっ?もしかしてお前…
俺の声聞こえてるのか?』
「えっ、えっ?な、な、な、何?
だ、だ、誰?誰なの?」
『俺だよ、俺!
こっち見ろよ!』
私は、恐る恐る声のする方を見た。
そこには猫のケージがあるだけだった。
「えっ?何?何なの?
怖いんだけど…。
これは、幻聴なの?」
『俺だよ。
この鍵、開けてくれよ。』
猫が私の方を見て、前足でケージをカリカリ
とひっかいていた。
私は耳を疑った。
でも、確かに、ケージの中から声が聞こえて
きた。
『頼む、聞こえてるなら開けてくれ。』
「えっ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?
ね、ね、ね、猫が、喋った〜〜〜〜!」
なんと、猫が喋りだしたのだ。
私は驚きのあまり尻もちをついて、
コロコロと転がってベットに頭を
打って、しばらく失神してしまった。
最初のコメントを投稿しよう!