第三話 猫の正体

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辺りは明るくなり、朝になっていた。 陽の光が眩しく、部屋を照らしている。 私の声で、反応したのか母と妹が怒りながら 部屋に入ってきた。 「もう、昨日から何を騒いでるの?」 「お姉ちゃん…?!」 二人は目をぱっちりと大きく見開いて、 衝撃をうけていた。 なんと、目の前には裸の廉太郎が立って いたからだった。 訳が分からず、二人は一度部屋のドアを 閉めて、廊下に出て行った。 そして、もう一度ドアを開けて、大声で 叫び出した。 「きゃー!!」 「な、な、な、何で…  れ、れ、れ、れ、れ、廉太郎⁈」 私達は全員、パニック状態だった。
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