第一話 推しと猫

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次の日。 私は、朝ご飯を食べながらニュースを見ていた。 興味深いニュースが飛び込んできた。 「いよいよ、来週末には皆既日食が見られ  ますね。」 「そうですね。凄く楽しみですね。  三十年ぶりという事ですが、皆さんは  三十年前は何されてましたか?」 「私は学生でした。  皆既日食は神秘的ですよね。  何か、不思議な事が起こりそうな予感が  しますよね。」 アナウンサー達が楽しく、昔の話をしている。 私はテレビの映像を見て、ぼんやりしていた。 (ふーん。皆既日食か…。 太陽と月が重なるんだ…。 へぇ…凄いなぁ…。 週末が楽しみになってきた!) 「茉莉花?茉莉花?聞こえないの?」 「あっ、え?お母さん何?」 「学校の時間じゃないの?  遅刻するわよ。」 私は時計を見て、慌てた。 「あっ!まずい!今日、日直だった!」 私は、鞄を持って慌てて走った。 するとお母さんが慌てて着いて来た。 「茉莉花!お弁当忘れてる!  もう、しっかりしなさいよ!」 「はーい…。行って来まーす!」 「行ってらっしゃい!」 母に見送られて、私は走って学校へ向かった。
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