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「いらっしゃいませ。
ご注文はいかがなさいますか?」
「カフェラテ、ホットでお願いします。」
(この人、初めて見る人だ。
綺麗な人だなぁ…。女優さんみたい。)
私は、その人に見惚れてしまった。
その人はカウンター席に座って、私が
飾ったBLACK CATのグッズを眺めていた。
私は、気になって声をかけてみた。
「お姉さん。もしかしてBLACK CAT好き
ですか?」
その人は笑顔で頷いた。
「はい。好きです。
SNS見て来ました。
ここのカフェが人気だって聞いて。
来てみたかったの。」
私はそれを聞いて、嬉しくなった。
「私も大好きなんです。
特に、廉太郎が好き!」
「わぁ!私も廉ちゃん推しだよ!」
その人はキラキラした瞳で、私を見て来た。
まるでお姫様の様な人だった。
透き通るような白い肌で、長いまつ毛に
パッチリとした目が特徴的だった。
「そうなんですね!
一緒だ!
廉太郎は本当にカッコいいですよね!」
「うんうん。
歌声が癒されるんだよね!
後、あのダンスの上手さが素敵。」
「そうそう!
お姉さん分かってる!
なんか、初めて会った気がしないなぁ!
お姉さん、私と友達になりませんか?」
私達は同じファンとして、一瞬で仲良くなった。
私達は、自己紹介をし合った。
お姉さんの名前は、真壁 栞里さん。
年齢は二十歳で、BLACK CATのメンバーと
同じだった。
そして、驚く事に、栞里さんは廉太郎と凛音が通っていた高校の同級生だったのだ。
「直接的な面識はないの…。
彼等はその頃から芸能人だったから、
クラスも芸能人クラスってのが合ってね、
普通のクラスだった私は、一度も
彼等と関わることがなかったんだよね…。」
「そうなんですね…。
でも、羨ましいです。
だって、同じ高校出身ってだけで、
同じ空間に居れた訳ですよね?
栞里さん!羨ましすぎます!」
私は興奮していた。
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