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「あ、じゃあ高校の時に付き合ってた和田くんと結婚したんだ!」
「高校の時から付き合って? うわぁ、うらやましい! 私の高校時代は恋愛なんて縁がなかったわ」
会話が弾んで、当時を思い出した。こんな感じで私たちは毎日過ごしていた。いろんな話をして、よく話も尽きないなと思うほど、いつも一緒だった。
「産後はいろいろ栄養不足になりがちなんだよ。子供優先で、つい自分は簡単な食事になっちゃったりして」
「へー、そうなの? 詳しいね」
「私、栄養学専攻してたんだ」
「あ、そうなんだ! それでダイエットも?」
「どうせ痩せるなら、健康的に痩せたいでしょ?」
話せば話すほど懐かしい気持ちになって、時間を忘れそうになるほど楽しくて、次々と口が動いてしまう。私もめちゃくちゃ笑ったけど、ちょっとした立ち話なのにゆきりんの笑顔もいっぱい見れた。あんなふうに見た目で判断してしまい、本当に自分は愚かだった。
「今度まりりんにもダイエットにいいサプリ教えてあげるよ」
「本当? 嬉しい!」
私たちは予定が合う時にまた会おうと約束をした。もやが消え去ったように清々しい気分だ。ゆきりんは変わらずゆきりんだった。
その日のうちにあかりんとみのりんへ、今日のことをLINEした。
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