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お弁当を開けると中には私の大好きなものが入っていた。
「いただきます」
最初に唐揚げをひと口で頬張りながら白米を食べていく。
お弁当を食べながら隣で先輩が私に何か言いたそうな顔をしている。
『光桜、あのな……』
「ん?」
お弁当を半分食べ終えてから箸を持つ手を止めた。
『聞きたいこたがあるんだけど』
「なに、先輩?」
『前の学校にいた時は勉強は出来てたのか?』
私は笑って誤魔化した。前の学校では毎日普通に学校生活を送っていた。
元々、勉強も運動も得意なほうじゃない。
『おい、笑って誤魔化すな』
「先輩は勉強は得意な方なの?教え方、すごく分かりやすかったし」
『まぁ、嫌いではない』
「運動も得意だったり?」
私の話に先輩は「あぁ」と答えた。
午後の授業は体育で体操着に着替えないといけない。
『この後の授業は体育だったよな?』
「うん、早くお弁当を食べ終えなくちゃ!」
『そっか、あれか……』
お弁当を食べ終える頃に隣で先輩は何か呟いていた。
なんとかお弁当を食べ終えて急いで教室へと向かう。
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