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人間の記憶や、自分や他人に対する評価は、その程度だ。
想像の中だけでも、こんな場面が浮かぶくらいだから、実際に会ったりすると、もっと残酷な現実が待っているかもしれない。
このような出会いは、あくまでも想像の中だが、会いたくない人間は、そんな風にこの世を渡っているのだと思う。いわゆる「憎まれっ子、世にはばかる」というやつだ。
いや、むしろ、そんな人間の方が上手く生きて出世し、家族を作り、誰よりも幸福を掴むのだと思う。
そして、その逆の人間は暗い過去をいつまでも背負い、時には過去に押し潰されながら生きている。そんな気がしてならない。
だが私は思う。
人間は、そんな人間に会いたくないと思いながら生きている訳ではない。
「懐かしいあの人に会いたい」・・そんな当たり前のことを思いながら生きているのだと。
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