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梨々は光恵の服に着替えた。新しいセットの下着や、よそ行きは光恵しか持っていない。梨々は光恵の着古した下着を宛てがわれていた。華奢で胸のない光恵の下着は苦しかったが、ないよりマシだった。なるべく未成年には見えないように化粧をし、八万円を入れた封筒と、メイク道具や下着や服、歯ブラシセットと買い置きの新品の生理用品を一袋、大きめのトートバッグに詰め込んだ。光恵の紫の上下の下着のままで着ていく服を選んでいたら、玄関から物音がして青ざめた。いつもなら八時過ぎに来るはずのマキムラがやってきたのだ。
梨々はトートバッグをゴミ袋の後ろに隠した。化粧をし、派手な下着姿の梨々を見て、マキムラは下卑た笑みを浮かべた。
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