あらゆる謎に挑戦する web版ワンダーミスト編集部にて

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「それにしてもアニメじゃあるまいし、今時魔女なんていませんよねwww」 小野田君はこの書き込みを見ても何も感じないようだ。 これこそワンダーミストの企画に ふさわしい書き込みなのに・・・ 浅はかだわ。 「現地に行ってみる価値はありそうね」 「マジですか」 「マジよ」 「でも編集長からの許可が出ないと出張旅費がでませんよ」 「もしこの万能薬が本物なら係長のハゲでも治るのでしょ。フサフサな係長の頭を見たら編集長も興味を持つんじゃない」 「確かにあのハゲが治るなら魔女の作った万能薬ってのも眉唾じゃないかもしれませんね」 「とりあえずサンプルとして1本もらえないか聞いてみてくれないかしら」 「了解です」 小野田君が素早くメールを送信すると。 「・・・あっもう返信が来ました。すぐに送ってくれるそうです」 はやい。 「係長は得したかもしれないわね」 「まだ分かりませんよ。効き目が無かったらどうにもならないですし」 「大丈夫よ、私の脳ミソがこれは本物だと告げてるわ」 「美咲さんがそう言うのなら信じられそうですね」 私が言うのも何だが勘が当たる確率は100%だ。
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