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「やっ、待って……ひゃんっ」
舐めようとしたのに、トモに先に舐められてしまい、彼の硬い屹立を握ったまま震えた。
ショーツをずらして、まるで食べるみたいに大きく口を動かして愛液を啜り、時折り花芽に歯を甘く立て、舌先でこりこりと弄んでくる。私はその大きな快感に耐えるだけで必死だった。とても自分から舐められそうにない。
「ああっ、ダメッ、気持ちいいからぁ……それしちゃ、やだっ、舐められなっ、ひゃあぁっ！」
執拗に舐められたせいかショーツはぐっしょりと濡れていて、もうその役割を果たしていなかった。
本当にダメ……私がしたいのに……
トモから逃げようと腰を浮かせた私の腰をがっしりとホールドして、花芽に吸いついてくる。
「はうっ！」
「どうしたんですか？ 可愛い声で啼いてばかりいないで、花梨奈さんもどうぞ」
「やっ、だって……こんなの、ああっ、気持ちいっ」
意地悪。バカ。
トモはクスッと笑って、尖らせた舌でぐりぐりと花芽を押し潰した。
「あぁっ！」
こんなの気持ちよすぎて無理だ。トモは好き放題なのに、私はトモの下半身に縋るように抱きつくことしかできない。
うう、気持ちいい……。でも負けないんだから……
なんとか自分を奮い立たせ、現在ほぼ縋りつくように掴んでいるだけの彼の硬い屹立を何とか咥えてみる。その瞬間、花芽に歯を立てられて、せっかく咥えられたのに口が離れてしまった。
「あ、あっ……ふぁ、あっ……か、噛んじゃ……ひぅ」
ぶるぶると身悶える。トモは甘く歯を立てながら舌先でちろちろと舐めてくる。それが気持ちよすぎて、涙が勝手にあふれてきた。
やだ、負けない。絶対に負けないんだから……
なぜそこまで意地を張っているのか最早分からないが、そんな私の反応を嘲笑うように蜜口に二本の指が突き立てられた。
「ひあぁぁっ！」
「花梨奈さん。もっと気持ちよくなりましょうね」
「ああっ……も、もぅ、じゅうぶん、充分、気持ちいっ、からぁ……」
「素直でいい子ですね。ご褒美をあげましょうか」
「ふぇ？ あっ！ ひゃぁんっ！」
彼は奥深く指を突き立てて、ポルチオを擦り上げてきた。目を大きく見開いて、太ももをがくがくと震わせ、喘ぐことしかできない。
いらない。ご褒美なんていらないのに……
今日は私がトモを襲うはずだったのに。
「んあぁ、あっ……ト、トモぉっ」
待って……ちょっとは私にもさせて……
そうは思っても、彼の指にポルチオをなぞられて、舌先で花芽を捏ねくりまわされると、それどころじゃない。
やだ、気持ちいい。こんなのすぐイッちゃう。
絶頂が近い。でも、何もできていないのにイクのは嫌だ。
「トモッ、ダメッ……イッちゃうの、イッちゃうからぁ」
いやいやと首を横に振っても、トモからは見えていないのか、一層指の動きがはやくなる。ぐちゅぐちゅといやらしい音を立てながら、私を絶頂へと押し上げた。
「ひ――っ!!」
目を大きく見開いて、体が仰け反る。でもその瞬間、がくんと崩れ落ちた。ちょうど顔をうずめたところが、トモの下半身で頬に彼の熱い昂りがあたる。
なんだが分からないけど、いい気はしなかった。ムカつく……。いっそ噛んでやろうかしら……
ゼーハーと荒い呼吸を繰り返しながら、それを指で軽く弾いた。
憎らしい。結局何もさせてもらえなかった。でも、今度こそは……
そう思い、ずりずりとトモの体からおりる。体の向きを戻して、また彼の上にどかっと座った。ふんと鼻を鳴らしながら彼を見ると、悠然とした微笑みの彼と視線が絡み合う。
「意地悪。結局、舐めさせてくれる気なんてないじゃないのよ」
「そんなことありませんよ。でもセックスは二人でするものだと、いつも花梨奈さんが言っているじゃないですか。だから、僕も舐めただけです。一緒に気持ちよくなりましょうね」
余裕綽々に笑っているトモに腹が立った私は、彼の上に座ったままブラを外し、びしょびしょに濡れたショーツを脱ぐ。そんな私を彼は楽しそうに見つめている。
ムカつく……
「トモのばかっ」
今日の主導権は私にあるのよということを示したくて、その悪態と共に腰をずらして濡れそぼった蜜口に彼の昂りをあてがい、じゅぷっと一気に挿入した。
「ひあっ！」
思った以上に深く入ってしまい、体が快感に震える。隙間なくみっちりと埋まった硬い屹立が弱い奥にあたっている。
涙目で小さく震えながら、したり顔でトモを見た。
「ふふっ、今日はっ……私がするんだから……」
「花梨奈さん！ まだコンドームをつけていないんですよ。早く抜いてください！」
「やだっ！」
トモが焦った顔で私から抜こうとするが、彼に抱きついて首を横に振り、精一杯抵抗する。
そんな私を見てトモは「花梨奈さん……」とすごく低い声で名前を呼ぶ。
怒ってる？ でもでも、今日は私がするの。
「たまにはコンドームつけなくてもいいじゃない。私たち、もうすぐ結婚するんだし。いいのよ、膣内射精しても」
「はぁ。今日の花梨奈さんは酔っているせいか、少し悪い子ですね。悪い子にはお仕置きをしないと……」
「ふぇ？ ひゃあああっ……」
何が？ と思った瞬間、お尻を掴んで深く突き上げられた。予想もしていないトモの行動に体ががくがくと震える。
でもトモはそんな私の反応なんてお構いなしに、内壁をかき分けて子宮を抉るように穿ってくる。
「あう、あっ……待っ、私がっ、私がするからぁ」
「ダメです。お仕置きだと言ったでしょう」
奥深く突き上げられて、ぎりぎりまで引き抜かれたと思ったら、また奥まで一気に貫かれる。体の深いところからめちゃくちゃに蹂躙されていくのを感じながら、私は啼き続けた。
「すごいですよ。こんなにも呑み込んで」
「やぁっ、深い……深いからぁっ」
腰を掴まれ、ズンッと下から突き上げられる。愛液まみれの膣内は容易く彼を呑み込んだ。
やだっ、激しい。自重もプラスして子宮口が鈴口に貫かれてしまいそう。
ダメダメ……こんなのダメ……
彼に奥深く穿たれるたびに、目の奥が明滅を繰り返す。
「ひゃああっ、もう無理っ！ 変っ……ゆ、ゆっくり、ああっ！」
大粒の涙をぼろぼろとこぼして、ゆっくりしてと懇願しているのに、彼の腰を打ちつけるスピードがどんどん上がっていく。
無理。激しすぎて死んじゃう……
いつもみたいにコンドームをつけていないせいか、彼の熱がいつも以上に伝わる気がした。隔てるものがないと、いつも以上に彼を感じてしまう。
「やぁっ、気持ちよすぎて、だめぇ……も、もう、イッ――!!」
その瞬間、目の前が真っ白に弾けた。ぐたっとトモの上に倒れ込んでも尚、彼は腰の動きを止めてくれない。
「あひっ、やぁ……待っ」
「花梨奈さん、嫌じゃなくてもっとですよね？ 奥好きでしょう？ すぐイッてしまいますもんね？」
「ひうっ、あっ、イッてる、イッてるのっ、やあぁぁっ！」
「もっとイッてください。今日は花梨奈さんが僕を食べてくれるんですよね？ なら、もっと深く食べてください」
やだやだ、死んじゃう。
もう酔いはいつのまにかどこかに飛んでいってしまって、今はただ酔った自分がしてしまったことに嘆き、トモに啼かされることしかできなかった。
口はだらしなく開いたまま涎を垂らし、声も止まらない。繋がったところから愛液があふれて、トモと自分の太ももを濡らしてしまっている。
「ああ……あ、ぁあっ」
自分が何回イッたのかも分からないまま、彼の思うがままに身を任せることしかできなかった。
でも気持ちいい。苦しいのに気持ちいい。
「花梨奈さん、たまには生もいいですね。イッても抜く必要がない。今日は受け止めてくれるんですよね？ なら、たくさん中に出してあげますね」
「やっ、やだ……もうお腹いっぱい……入らな……」
「ダメですよ。お仕置きは朝までです」
「やだ……ごめんなさっ、もうしないからぁっ」
私はその後もうお酒は飲まないと――心の中で何度も誓った。
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