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ⅲ.壱崎末莉
末莉。一応男です。
何か居心地が悪いんです。
何処にも居場所な無いわけではないのですが。
自分の中の
「居心地がいい。」が
行方不明なだけで。
学校では、
笑顔を貫いています。
親と姉に、
「頭いいめちゃ賢い中3」
を、
演じています。
頭が悪い訳では無いのですが、
僕を「アクセサリ」かなんかと、
勘違いしているようです。
テレビにいま引っ張りだこ。
今日は1週間ぶりの学校だ。
重い足取りで進む。
あの人は二階堂さんだっけ。
思い足取りだ。
昨日姉といざこざがあったらしい。
虐めについて。
姉は被害者ズラ。
姉に嫌気がさしてくる。
姉と仲良くしている人に菓子折を持って、
凸してやりたい。
「何時も面倒臭い姉と仲良くしてくれてありがとうございます」
って。
明日明後日もテレビだ。
天才な振りをしていよう。
「行ってくるね。」
「うん。行ってらっしゃい。明日明後日仕事だからね。」
「分かってるよ。」
朝焼けの日差しが僕のメンタルを燃やす今日を、
少しでも明るく思えるよう生きる努力をしたい。
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