店内

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「最後に、ナナの分だな」  ミツルはペット用品のコーナーに足を踏み入れた。  ボクにとって、夢のあふれる売り場だ。 「これと、これが好きなんだよな」  ミツルはそうつぶやいて、固形のエサと肉の缶詰をカゴに入れた。もう商品の位置は暗記しているのだろう。ひょいひょいと棚に手を入れる。缶詰だ、嬉しい、というのが最初の感想。つぎに、少ない収入で、こんなに高級なものを買ってくれるのはすまないな、とちくりと心が痛んだ。
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