エピローグ

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エピローグ

 「ほう、直接、聖水を、ね?」  フランツは面白そうに口元をにやつかせる。  ここはフランツ邸、薔薇の咲く庭園の隅に据えられたテーブル。色とりどりの薔薇を前にお茶を楽しみながら恋人の甘い語らいの一時、という構図だが、実際にはその日の仕事とかフランツの手がける研究の進行とか、今度の勇者パーティの仕事の予定とか、そんな色気のない話をしていることがほとんどだ。  「──前から思ってたんですけど、フランツは、わたしの……その、体? が見られても、平気なんですか?」  以前からの疑問投げかける。  なぜかフランツはわたしの恥ずかしい姿を、積極的に人に見せようとしてくるんだけど。  「ああ」  フランツがうなづく。  「見られるのは全く問題ない。ミアンの体は綺麗だからね。特に、その聖なる峡谷は観光名所にしたいくらい美しい」  「──は?」  思わず静止してしまう。  褒められてるのはわかる。けど、その内容はまったく喜べない!  「このように美しいものを、秘して俺一人で独占するのは心苦しい。だから皆に見せてあげているんだ」  フランツは澄ました顔してるけど、ゴメン、何言ってるか全然わからない。  「実際、フォルマー卿のさまよえる魂は、それで無事に浄化されたのだろう?」  「──え、ええ」  「だけど、見るだけだ。みんな、指をくわえて眺めることしかできない。実際に触れることができるのは、俺だけだ」  フランツはそう言って席を立つと、わたしの背に回って後ろから優しくハグしてくれる。  が、その手がロングスカートを器用に片手でたくし上げ、裾から忍びこんできてわたしの太ももの奥に差し込まれる。  「あっ、フランツ、ダメ」  「ダメじゃない。俺たちは婚約者だ。何の問題もない」  クチクチクチ……と卑猥な音が鳴り始める。  「ダメ……メイドたちが……」  「大丈夫。彼らはよくわかってるから、気をきかせて屋敷に戻ってるよ」  フランツの骨ばった指が肉粒を捏ね、襞を割って奥に忍び込む。  「あっ、や……ダメっ……」  グチュグチュと、音が湿り気を帯びてくる。  「ダメじゃない。婚約者とのスキンシップだよ」  不埒な指に弄ばれてジュプジュプと鳴るそこは、もうしとどに濡れている。  「スキンシップ、って……」  やり過ぎ! って思うのに、気持ちよくて抵抗できない。  「ミアンの一番強い聖水……いや、聖液は俺だけのものだ。たとえ国王でも口にはできない」  フランツはそう言うと、人目もはばからすわたしの前にしゃがんで、スカートの中に頭を突っ込んできた。  「ダメ、フランツ、ここじゃ……」  ささやかな抵抗は易々と破られ、彼の舌が蕾をこねくり、秘洞の蜜をすくい取る。  今日履いてるのは踝丈のロングスカート。フランツの姿はすっぽりとスカートの中に隠れてはいる。  けれど、不自然に膨らんだスカートとジュルジュルと盛大に鳴らされる音で、いかがわしい行為はバレバレだ。  それに、こんなにされては、わたしにポーカーフェイスなんかができるはずもない。  「あっ、あっ、ダメ……フランツ……そこは……」  舐めながら指も挿れてくる。その指が、いけないところを刺激して……ダメ、これ、フランツ確信犯!  「ダメ、ダメ、服、汚しちゃう……」  「大丈夫、ここは俺の屋敷だ。汚れても着替えればいい」  「そういう、問題じゃ……」  「そういう問題なんだ」  ジュルジュルと啜られる。  指の腹で中をグリグリと擦られる。特に、おなか側にある、Gスポットを──。  「ダメ、ダメ、ダメッ、フランツ、お願い、もう──」  プシッ! と、スカートの中で噴いてしまい、噴いたそれを、フランツが舐めとり──。  「ああ、まだ未調査の体液があったね。これで調査完了だ。潮は、おしっこと同等の魔力濃度のようだよ」  「……フランツの、馬鹿!」  「馬鹿じゃないよ。犬に、ここ、舐めさせて漏らしたんだろう? 浄化だよ、浄化」  「──!!」  ビクッ! と体が跳ねる。  「フランツ、知って──」  スカートの中から出てこないフランツを恐る恐る見下ろす。ねろりとそこを舐め上げられ、また体が跳ねる。  「知ってるよ。屍鬼犬(グールドッグ)たちを浄化したこともね」  その答えに、思わず身震いしてしまう。なんで知ってるの? え、こわい。ストーカー?  「俺以外の者に触れさせた罰だよ。婚約者なんだ、中に出さなきゃ大抵のことは許される」  そう言うとフランツはやっとスカートの中から出てきた、と思うと、テーブルをずらしてわたしの前に立つ。  「なにを──あっ」  派手にスカートをめくり上げられ、脚を大きく開かれる。  フランツはトラウザースの前をずらして、亜麻色より少し濃いめの毛に縁取られたそれを取りだした。  「ダメ、ダメ、フランツ……それは、ダメ」  「大丈夫、今日は挿れないから」  「今日は?!」  グリッと、割れ目の中に収まっている小さな肉粒をフランツのいきり立ったソレで押し潰され、「ああン!」と悶絶してしまう。  「ダメ、見られるの、ダメ、ほんとに……!」  もう、半泣きで懇願する。  「大丈夫だよ、ミアン。〈幻惑〉で姿を見えなくしてるから」  耳元にそう囁かれ、力が抜けた。  「それならそうと、先に──」  言い切る前にフランツのモノでまたソコを擦られ、「ふああ!」と声を上げ、体を跳ねさせてしまう。  「はしたないね、ミアン。こんな昼間から、庭の真ん中でこんな格好して。気持ちいいの?」  「だって、フランツが……」  「静かに。姿は消しても、音は聞こえるんだからね? ああ、でも、声を抑えても、ここがこんなに鳴ってたらバレるかな?」  蜜を溢れさせるそこを、フランツがその怒張した杭の先端でクチュクチュとつつく。  「やだ、そんなことしたら──」  「ほしくなっちゃう? やらしいね、ミアン。あげないよ、今日は」  「フランツの意地悪!」  「ほら、声を出すとメイドが様子を見に来ちゃう」  「あっ、あっ、あっ、擦らないでぇ!」
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