ヴィーク・アルレイドとの出会い、甘い申し込み

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ヴィーク・アルレイドとの出会い、甘い申し込み

学園に入学して、十ヶ月が過ぎた。 今の私の一番の悩みはロイド様に婚約破棄された後、次にお父様が持って来るであろう貴族との婚約をどうやって避けるかということ。 まずは、フィオール家から離れることだろう。 しかしフィオール家長女として生きてきた私が急に公爵家を出て、自分一人で生きていくことは難しい。 ましてや絶対にお父様は許さないだろう。 まずは、協力してくれる者を探さなければ。 お父様に意見する時に口添え出来る者、つまり公爵家以上の身分が必要である。 ヴィルナード国では、有力な公爵家は三つ存在する。 我がフィオール公爵家とリゼル公爵家、そしてアルレイド公爵家である。 リゼル公爵家とはあまり繋がりがなく、協力して下さるとは思えない。 なので、私はお父様に内緒でアルレイド公爵家に連絡を取り、訪れる約束を取り付けた。
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