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ティアナ、どうか私を愛していると言ってくれ
私がアルレイド公爵家を訪れてから、しばらくが経った。
アルレイド公爵家を訪れた日から、ヴィーク様は学園でも私を見かければ声をかけて下さる。
「ティアナ嬢、お早う。今日の放課後は暇だろうか?一緒にお茶でもどうだい?」
ヴィーク様は、あの日以来私に婚約の話を持ち出さない。
私に気を使ってのことだろう。
その気遣いが私にはとても嬉しかった。
「ヴィーク様、お早う御座います。今日は・・・」
「ティアナ」
私とヴィーク様が話している所にロイド様が現れる。
「ロイド様、どうされました?」
「いや、昼食でも一緒にどうかと思ってね。・・・ヴィーク、ティアナを借りてもいいかい?」
「はい」
ヴィーク様がロイド様に礼をして、去っていく。
「行くよ、ティアナ」
ロイド様は私の手を掴んで、歩き出した。
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