ティアナ、どうか私を愛していると言ってくれ

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「ロイド様・・・!手を繋いで頂かなくても、自分で歩けますわ・・・!」 私がそう述べても、ロイド様は手を離してくださらない。 テラスに着いた私を、ロイド様が抱きしめる。 「ロイド様!?誰かに見られてしまいますわ!」 「このテラスには私達以外誰もいないよ。それに、婚約者を抱きしめているところを見られても何も問題はない」 「ねぇ、ティアナ。知ってるかい?ヴィークは興味のある人物にしか自分から話しかけない」 「私とヴィークは同じクラスだから、私はヴィークのことをよく知っているんだ」 「ティアナ、君はヴィークにどんな話をしたの?」 ヴィーク様に婚約を持ちかけられたなど言えるわけがない私は言葉に詰まってしまった。 「私には言えない話か?ティアナ、もう一度言う。私は君を逃がすつもりはない」 そんな強気な言葉を仰りながらも、ロイド様の手は少し震えていた。 「ティアナ、愛している。一生、君以外を愛さないことを誓おう」 ロイド様が、もう一度私を強く抱きしめる。
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