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扉を開けると、リアーナが私に抱きつく。
「ティアナお姉様!久しぶりですわ!私、お姉様に会えることを楽しみにしていましたの!」
リアーナはそう述べて、昔のような可愛らしい笑顔で私に微笑みかけた。
久しぶりに見るリアーナの私へ向けた笑顔だった。
「リアーナ、久しぶりね。私もリアーナに会えることを楽しみにしていたわ」
「ねぇ、お姉様。久しぶりにお茶会をしませんか?実は私、家から美味しいお菓子を持ってきましたの」
「ありがとう、リアーナ。すぐに準備するわ」
リアーナとちゃんと話し合えば、昔のように戻れるかもしれない。
私は、すぐにお茶会の準備をしようとした。
そんな私をリアーナが呼び止める。
「お姉様、私、久しぶりにロイド様にも会いたいですわ!ロイド様もお茶会に誘ってもよろしいですか?」
「えっと・・・」
「だめですか?新入生の代表挨拶で緊張したので、前年に担当されたロイド様に感想を聞きたいのです」
あの日からあまりロイド様とは話せていない。
「駄目ではないのだけれど・・・」
「では私、今からロイド様を誘ってきますわ!お姉様は先にテラスへ行っていて下さいませ!」
そう述べて、リアーナはすぐに私の部屋を去って行った。
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