【真宮幸樹】

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その後、協力はし合うが、自分の身は自分で守ろうという事で武器を持つ事に決まった。俺は既に持参したナイフを持っている。『眠る時以外は固まって行動しよう』木村のその発言に俺と梨佳は頷いた。 それから食事をしようという事になったが、誰も食料になる物を持っていなかった。しかし、あの二件の民家、俺が行っていない方には大量の缶詰があったらしい。 『食料も資材も無い私達は、このままでは死ぬ。危険だが、男性陣でもう一度行くしかない』そう言った木村の言葉に、嫌だったが頷くしかなかった。心配する梨佳に俺は深い溜息を吐き、すぐに支度をしてまた外へと出る。 未だに降り続けている雪。行きたくない……でも、俺だけ行かない訳にはいかない……くそっ……というか、またあの殺人鬼が現れるかもしれない……可能性は低く無いだろ?……やべー帰りてぇ……そんな事を思いながら仕方がなく前へ前へと俺は進んでいた。
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