【真宮幸樹】

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何事も起きずに無事、二件の民家へと辿り着いた。『奴はまだいるかもしれない。警戒しながら、ささっと済ませよう。缶詰や資材があるのはこっちだ』遠藤がそんな事を言ってやがる……当たり前だ……早く済ますんだ……俺は遠藤達が入った民家の中へと進む。遠藤に誘導された場所には確かに缶詰と暖をとる為の薪が大量にあった。俺は缶詰を持てるだけ持った。 「うわっ!?」 驚いた声を上げる遠藤。俺も驚いて視線を移すと、そこには鬼の面を付けた殺人鬼が立っていた。マジかよ……やっぱりいやがった……こんな場所で死にたくねぇー……殺人鬼と戦う遠藤と水谷、だが、戦況は殺人鬼に有利に働いていた。何故なら遠藤と水谷の持っていた武器は殺人鬼が持つ刀によって弾き落とされていたからだ。本物の化け物かもしれねぇ……うわぁあああ……俺は隙を見てその場から逃げた。
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