【真宮幸樹】

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その後、村山、森中という女達。どうやって取り入ったかは不明だが、木村も水谷の僕となった。それからすぐに遠藤とその彼女の部屋を荒らす事が決定する。やるしかない……逆らえない……俺達は缶詰を貰う為にやるしかなかったんだ。 少しの食料で俺達は耐えた。この場所に殺人鬼がいる事は分かっている。だが、今は殺人鬼よりも水谷の存在が怖い。それは梨佳も同じだったと思う。 そして、遭難して五日目の早朝。外から村山という女の叫び声が聞こえてきた。俺は梨佳と共に声がした場所へ向かうと、外にあるトイレ付近。村山が震える手でトイレを指している。恐る恐るトイレの方へと視線を向けると、血塗れだ。トイレの中には斬り殺されている水谷がいるという。間違いない……殺人鬼だ……殺人鬼が現れたんだ……俺達は殺される……俺はその場で声を荒げていた。
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