【真宮幸樹】

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遠藤達は俺の狂乱に驚いて俺達の部屋から出て行った。これでいいんだ……これで……俺達は生き抜かなきゃいけない……他人なんてクソくらえ……俺はまたも封を切って栄養補助食品を貪り喰った。 それからは大切に食べようという事が梨佳との間で決まり、俺達は食糧難に怯える事なく日々を過ごした。そんな中、村山、森中という女が俺に近づいてきた。話を聞けば、やっぱり俺達の持っている食料に関してだった。服のファスナーを下げる村山と森中。そこから豊満な胸元が見える。 その時、食という欲から解放されつつあった俺の中で性の欲が蠢き出した。食料を秘密で分けてくれたら何でもするという。俺は本当か確かめる為に、キスの行為を要求した。村山と森中は簡単にその行為を受け入れる。交わる舌……その時、梨佳の事は考えもしなかった。とにかく性という欲に俺は支配されていた。約束どおり、俺は栄養補助食品を村山と森中に分け与えた。
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