【真宮幸樹】

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だが、梨佳は無くなった食料にすぐ気づいてしまった。俺を問い質す梨佳の言葉が煩い。俺は大きな声を出していた。あの女共は俺の言うとおりになると言っていた。梨佳には悪いが、俺はあの女達が欲しい……というか、この世の中、バレなければ何をやってもいいんだ……もうこの時の俺は早く村山と森中を抱きたくて仕方がなかった。 そんなある日の早朝、遠藤がナイフを握る手を殴って来て俺は胸ぐらを掴まれていた。ナイフは床に転がり離れている。くそっ……油断してしまった……遠藤とは殴り合いになり、俺は負けてしまった。その間、遠藤は俺のナイフを手に取って、俺達の部屋へ。 俺と梨佳が保管していた栄養補助食品の全てを遠藤に奪われてしまった。ナイフを持っている遠藤に睨みつけられた事で、俺は戦意を失っていた。
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